手描きのC&S
今日は、私のがらくた骨董収集品の中から、カップ&ソーサー(C&S)の紹介です。

ずいぶん前にビッグサイトかパシフィコでやっていた骨董市でゲットしました。
ヒビ有りで破格値でした。
でも会場が暗くて、どこにヒビがあるのか、お店の人も分かってなかった(笑)
家にかえって確認したところ、持ち手(ハンドル)の横に2センチくらいヒビがはいってました。
そのうちカップは割れてしまうと思うので、C&Sのこの姿は期間限定公開ってことだな(笑)
とりあえず、今、鑑賞用として愛でておく!
ちなみにヒビは育っており、今は3センチ以上あります。リミットが近づいてる~!
金彩も含めて、オール手描きのようです。これがけっこうポイントらしい。

軽やかな動きのある絵柄です。
野の花がそよ風に揺れているような印象です。
ぱっと見、寂しげにもみえますが、白い余白を含めての絵柄だと私は捉えてます。
お店の人にいつ頃のものか聞いたら「18世紀」といわれました。うそ~?(笑)
だって18世紀といったらフランス革命とかあったあの時代よ~?いくらなんでもそんな古くないんじゃないのかな・・・。
ということで、鳥頭の私なりに調べてみました。
①。このカップの形状は、イギリスのパラゴンやコールポートとよく似ているように思います。
浅めで飲み口が広い。
それとハンドルは、19世紀のイギリスのカップに似たのを見つけられました。
②。カップの裏側になんにもマークがついていない。
ノーマークのものはある程度古いものらしい。だから20世紀ではなく19世紀の品かなぁ?
20世紀になるとプリント技術が発達。よってオール手描きは少ないみたい。
19世紀はプリント柄+手描きというのが多いようです。

③。横からみると、ソーサーが現代の一般的なものよりやや深めです。
昔はこのソーサーに紅茶を入れて熱いのを冷まして飲んだと言われているので、多分その名残りだと思います。

④。ペイント・ミスというのか、「あ、絵の具ついちゃった!」の跡があちこちにあります(笑)
古い手描きのC&Sには、よく見られる事例のようです。
小さな脳みそで考えた末、私の推測は19世紀後半のイギリス製。
けっして最上ランクの品ではないけど、大切にされてきたものだと思いたい。
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